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第44回「毎日ファッション大賞」表彰式をレポート。日本のファッション界を彩る受賞者が一堂に

10月20日、東京・大手町三井ホールにて「2026年(第44回)毎日ファッション大賞」の表彰式が開催されました。

「毎日ファッション大賞」は、毎日新聞社の創刊110周年を記念して1982年に創設された表彰事業です。ファッションに携わる人々の優れた業績を称えるとともに、新たな才能の発掘や情報発信を通じて、ファッション界のさらなる振興と文化の育成に貢献してきました。

第44回となる今回は、2025年6月から2026年5月までの1年間を対象に、ファッションという文化活動において優れた業績を残した人や企業、団体などが顕彰されました。

会場には受賞者をはじめ、選考委員、推薦委員、報道関係者などが集まり、華やかな雰囲気の中で表彰式がスタート。

冒頭では、主催者である毎日新聞社代表取締役の齊藤信宏氏が挨拶し、選考委員と推薦委員が紹介されました。その後、各賞の表彰が行われ、受賞者が登壇し、それぞれスピーチを披露しました。

今回、大賞に選ばれたのは、CFCL代表兼クリエーティブディレクターの高橋悠介氏。新人賞・資生堂奨励賞には、TELMAのデザイナーである中島輝道氏が選ばれました。

また、鯨岡阿美子賞は、ビームス代表取締役社長の設楽洋氏と、ISSEY MIYAKEのものづくりと組織運営を長年にわたり支えた故・小室知子氏に贈られました。話題賞には、株式会社デサントが約30億円を投じて建て替え、2025年に稼働した「デサント 新水沢工場」が選出されました。

受賞者の言葉からは、これまでの活動への思いやファッションに対する姿勢、そして今後の展望が伝わり、会場はそれぞれの受賞を祝福する温かな雰囲気に包まれました。

表彰式に続いて、受賞者と選考委員による記念撮影が行われました。さらに、新人賞・資生堂奨励賞を受賞した中島輝道氏によるプレゼンテーションも実施されました。

新人賞・資生堂奨励賞は、自身の責任による作品を発表して5年以内の新人を対象とした賞で、株式会社資生堂から奨励金100万円が贈られることも特徴です。

「毎日ファッション大賞」では、選考委員と推薦委員が各賞の候補者をノミネートし、9人の選考委員による選考委員会での討議を経て受賞者が決定されます。長年にわたり日本のファッション界を見つめてきた同賞だからこそ、今回の受賞者にも大きな注目が集まります。

表彰式とプレゼンテーションの後には歓談の時間も設けられ、会場ではファッション関係者が交流する姿が見られました。

1982年の創設以来、ファッションに携わる人々の功績を称え、新たな才能にも光を当ててきた「毎日ファッション大賞」。第44回となる今回も、日本のファッション界を支えてきた人々の功績と、これからの時代を担う才能に触れる機会となりました。

ファッションをひとつの文化として捉え、その可能性を広げていく「毎日ファッション大賞」。今後の受賞者たちのさらなる活躍にも期待が高まります。

2026年(第44回)毎日ファッション大賞 受賞者プロフィール

◆大賞

高橋悠介(たかはし・ゆうすけ)/CFCL 代表兼クリエーティブディレクター

1985年生まれ。文化ファッション大学院大学修了後、2010年に株式会社三宅デザイン事務所に入社。2013年にISSEY MIYAKE MENのデザイナーに就任し、6年間にわたりチームを率いる。2020年に同社を退社後、株式会社CFCLを設立。2021年に第39回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞、FASHION PRIZE OF TOKYO 2022を受賞。2022年よりパリ・ファッションウィークに参加し、2024年には「Vogue Business 100 Innovators: Sustainability Thought Leaders」、2025年には「The BoF 500 Class」に選出された。ニットの可能性を大きく広げ、機能性と高いデザイン性を兼ね備えた新たな価値観を創出。一目でCFCLとわかる独自のクリエーションを確立するとともに、製造から販売、循環までを一体的に捉えた先進的な取り組みを展開している。パリコレクションへの進出後も事業を拡大し、現代社会に求められる服づくりを実践するブランドとして国内外で高く評価されている。2026年9月に、初のブランドブック『CFCL: Clothing for Contemporary Life』がニューヨークのアートブック出版社リッツォーリより刊行。
・公式サイト:https://cfcl.jp/

◆新人賞・資生堂奨励賞


中島輝道(なかじま・てるまさ)/TELMA デザイナー

1981年生まれ。2010年にアントワープ王立芸術アカデミーを卒業。卒業コレクションが評価され、Christine Mathys賞とLouis賞を日本人として初めてダブル受賞。同年にDRIES VAN NOTENへ入社し、ウィメンズデザインを担当。その後、日本のものづくりを学ぶために帰国し、2014年に株式会社イッセイミヤケへ入社。独立後の2022年に「TELMA」をスタートし、JFW NEXT BRAND AWARD 2025を受賞した。国内の産地に自ら足を運び、糸づくりから生地開発、職人技までを丁寧に取り入れたものづくりが高く評価された。ドレスを中心としたコレクションは豊かな表現力と大きな潜在力を備え、最新のプリント技術も積極的に活用。海外メゾンや国内ブランドで培った経験を基盤に、日本の伝統や産地への深い敬意と現代性を融合させた独自の世界観を築いている。近年はブランドの体制を強化しながら活動の幅を広げており、今後のさらなる飛躍が期待される。
・公式サイト:https://telma.jp/

◆鯨岡阿美子賞


設楽洋(したら・よう)/ビームス代表取締役社長

1951年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、1975年に電通へ入社し、プロモーションディレクターやイベントプロデューサーとして活躍。1976年のビームス創業に参画し、1983年に電通を退社した。自らをプロデューサーと位置付け、独自の発想で数々のムーブメントを生み出してきた。長年にわたりビームスを率い、日本のセレクトショップ文化とカジュアルファッション文化の礎を築く。ファッションをより身近で楽しいものとして広めるとともに、若手デザイナーの支援や先駆的なコラボレーションを通じて、業界の発展に大きく貢献し続けている。
・公式サイト:https://www.beams.co.jp/

◆鯨岡阿美子賞


故・小室知子(こむろ・ともこ):長女 小室登子氏が登壇

1941年生まれ。編集者を経てスタイリストとして活動し、若き日の三宅一生氏と出会う。1970年、三宅氏とともに株式会社三宅デザイン事務所を設立。代表取締役副社長として約40年にわたり、ISSEY MIYAKEのものづくりと組織運営を支えた。2026年4月13日逝去。デザイナーや社員たちを温かく見守り育てる「みんなの母親」であり、グループの発展を支え続けた「縁の下の力持ち」でもあった。自ら表舞台に立つことなく多くの人材の成長を後押しし、日本のファッション界の発展に大きく貢献。退職後も「チーム・ソルトン・セサミ」の活動を通じてチャリティーやボランティアに尽力し、生涯を通じて人と人をつなぎ、支え続けた。

◆話題賞


デサント「新水沢工場」

株式会社デサントの子会社であるデサントアパレル株式会社の水沢工場は、「水沢ダウン」の生産拠点として、生産数量の拡大に頼らず、一着あたりの価値向上に特化したものづくりに取り組んでいる。株式会社デサントは約30億円を投じて工場を建て替え、2025年に新工場を稼働させた。高度で丁寧なものづくりを支える環境整備に加え、環境への配慮や地域との共生、従業員満足度の向上にも取り組んでいる。海外生産が主流となるなか、品質・技術・人材を次世代へつなぎ、日本国内で高品質なものづくりを続ける新たなモデルとして注目を集めている。
・公式サイト:https://www.descente.co.jp/jp/

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