AHLEM | 日本初の旗艦店を東京・青山にオープン

日本初の旗艦店を東京・青山にオープン

この度、AHLEM(アーレム)は、2026年10月10日(土)、日本初となる旗艦店をオープンします。

東京都港区南青山6-7-1に位置する同店は、アジアにおけるAHLEM初の常設拠点であり、建築家Maja Bernvill(マヤ・ベルンヴィル)との最新のコラボレーションとなります。またローカルアーキテクトとして東京を拠点にする建築家・橋村 雄一が同店の実現をサポートしました。

ロサンゼルス、ベニスビーチ、サンフランシスコ、パリ・サンジェルマン、そしてニューヨークのノリータとミートパッキング地区に続く新たな拠点となります。また、Bernvillが手がけるパリ2店舗目のスペースが、今年後半にオー・マレ地区にオープンする予定です。

創業者兼デザイナーのAhlem Manai-Platt(アーレム・マナイ=プラット)にとって今回のオープンは、ブランドにとっての節目であると同時に、長年抱いてきた個人的な夢の実現でもあります。日本各地を長年にわたり旅した経験が、彼女の感性に深い影響を与えてきました。

「日本は、私にとってもAHLEMにとっても、長年にわたり特別な場所です。美しさは、正確さ、抑制、そしてクラフツマンシップへの敬意から生まれるという共通の価値観があります。私たちの作品を説明することなく理解してもらえる場所のひとつでもあります」とManai-Plattは語ります。

その土地に呼応する空間
低層建築やギャラリー、ミシュランの星付きレストラン、ひっそりと佇む中庭が点在する静かな一角、南青山と西麻布の境に位置するこの空間は、東京の中心にありながら穏やかな静けさを感じさせます。「この場所には、都市の中では珍しい建築的特徴があります。大きな建物に隣接しながらも、二面が外部に開かれた平屋のパビリオンであり、独立した一軒家のような親密さがあります」とBernvillは語ります。隣接する建物と同じクリーム色のセラミックタイルで覆われた外観は、周囲の景観に自然に溶け込みながら、両側から光を取り込みます。一方には森を思わせるガーデンが設けられ、建築とランドスケープの境界を柔らかくつないでいます。

インスピレーションの形:イサム・ノグチと杉本 博司
BernvillとManai-Plattは、イサム・ノグチの彫刻的な抽象表現と、杉本 博司が探求する時間性という、2つの異なる芸術的ビジョンから着想を得ました。空間設計は、イサム・ノグチの「Paris Abstraction」シリーズの一作品から始まりました。

「私たちは1927〜28年に彼が描いたドローイングを、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルスのAHLEMの空間を生み出す設計図として用いてきました。東京では、その選んだ作品から、細長くエレガントで、先細りしたシルエットが導き出されました」とBernvillは説明します。その曲線は、一音の音楽やタイポグラフィのコンマを思わせるもので、これまでの店舗で採用されてきた、より幾何学的なデザインとは対照をなしています。

杉本 博司からの影響は、体験を通じて感じられるものです。現在、直島に設置されているGlass Tea House「Mondrian」や、小田原の江之浦測候所にある、海へと開かれた全長100メートルのギャラリーなどが着想源となっています。「何年も前に江之浦のギャラリーを歩いたとき、時間が止まったような、ほとんど原始的ともいえる感覚を覚えました。その瞬間が、美しいほどに私の心を捉え続けています。静けさと強度の両方を内包する彫刻的なエントランスというアイデアにつながりました」とManai-Plattは語ります。通りに面したアプローチでは、まず圧縮されたような感覚を生み出し、その先で奥のプライベートなカウンセリングルームへと開かれます。その移行は静かで、守られた直感的なもの。都市のすぐそばにありながら、静寂に包まれた繭のような空間です。

流動性をめぐる考察
体験は、ファサードのウィンドウから始まります。白いパウダーコーティングを施したスチールで造作された特注のヴィトリンに、一組のフレームが照らし出されます。鋭い面へと折り込まれた台座は、一連のペーパースタディから生まれたもので、折り紙のような規律を取り入れた抽象的な試みです。店内では、曲線を描くギャラリーウォールによって、入口からコレクション全体を見渡すことができます。向かいには中央テーブルが配置され、その両側に検眼室とフィッティング・ワークステーションが設けられています。隠されたパネルを開くと、AHLEMの最新フレームが姿を現します。

奥には、貝殻を思わせるプライベートルームがあり、建築家・橋村 雄一とテキスタイルデザイナー・伊藤 由賀が手がけた可動式のテキスタイルドアで仕切られています。着物で使用する白い絹の反物で製作されたテキスタイルが、天井に設けられた円形のレールに沿って動き、プライバシーを確保します。 伝統的な障子がもたらす柔らかな透過性を再解釈したこのインスタレーションは、柔らかく、呼吸するように軽やかで、光をたたえた境界を生み出しています。 家具、什器、照明はすべて、この空間のために特別にデザインされています。

普遍的なデザイン言語に宿るローカルなアクセント
日本のウールや絹のテキスタイルに加え、日本固有の植物を配したガーデンが、AHLEMが培ってきたデザイン言語に、この土地ならではの要素をもたらしています。 「すべてのAHLEMの空間には、素材によってつながる共通の軸がありますが、ここではそれが、この土地との繊細な対話へとつながっています」とBernvillは語ります。 「東京をユニークなものにしているのは、素材同士の対話です。コンクリートとメタルが精緻さをもたらし、ウォールナットが温かみを加え、ミラーが光と遠近感に変化を与えます。テキスタイルドアは建築の硬質さを和らげ、プライベートルームに親密さをもたらしています。これらの要素が一体となること で、緻密でありながら、人間味にあふれた空間が生まれています」とManai-Plattは語ります。

Maja Bernvillについて
Maja Bernvillは、パリ、ロサンゼルス、ニューヨークのミートパッキング地区、東京にあるAHLEMの店舗を手がける、受賞歴を持つスウェーデン人インテリアアーキテクトです。ON Running(オン)、Acne Studios(アクネ ストゥディオズ)、Belstaff(ベルスタッフ)をはじめ、世界各地のクライアントに向けて、刺激的で未来を見据えたリテール、ホスピタリティ、住宅、オフィス空間を手がけてきました。2024年に自身の事務所を設立する以前は、デザイン・コレクティブSpecific General(スペスィフィック ジェネラル)のCOOを務めていました。

橋村 雄一について
橋村 雄一は、東京を拠点とする建築設計事務所・Studio Hashimuraを主宰する建築家です。東京とロンドンで建築を学び、杉本 博司が主宰する建築設計事務所・新素材研究所にて国内外のプロジェクトに携わりました。2015年に自身の事務所を設立以来、建築やインテリアを問わず、さまざまな空間デザインを手掛け、LEMAIRE、ISSEY MIYAKE、THE NORTH FACE、kolorなど、多くのブランドの店舗デザインの実績があります。

AHLEMについて
AHLEMは、パリ生まれのデザイナーAhlem Manai-Plattによって2014年に設立されました。伝統的なクラフツマンシップ、誠実な素材選び、サステナブルな製法、そしてアートとカルチャーへの尽きることのない情熱を融合させ、誠実さと品質を追求するAHLEMの哲学を形づくっています。フランスでハンドメイドされるAHLEMのフレームは、オーガニックなフォルムとエレガントな幾何学性を特徴とし、優れたデザインと機能性を備えたものは常に価値を持ち続けるという信念のもと、トレンドに左右されない存在として生み出されています。AHLEMの旗艦店は、ロサンゼルス、ベニスビーチ、サンフランシスコ、パリ・サンジェルマン、ニューヨークのノリータとミートパッキング地区、そして東京に展開しています。

 
店舗情報
AHLEM TOKYO
〒107-0062 東京都港区南青山6-7-1
営業時間
11月中旬まで
12:00 – 19:00(火・木曜日を除く)
11月中旬以降
12:00〜19:00(全曜日営業)

関連記事一覧