ペコリーノ・ロマーノを使ったメニューを味わえるプロジェクトが盛況

「ENJOY the taste of life プロジェクト」が、東京都内などのレストラン30店舗で、ペコリーノ・ロマーノを使ったメニューを味わえる「ENJOY the taste of life プロジェクト」レストランキャンペーンが11月22日~12月5日まで開催されました。

ペコリーノ・ロマーノDOPとは、チーズの本場イタリアで古くから愛され、食卓に欠かせない食品として親しまれてきた最古のチーズ。ペコリーノ・ロマーノは、1951年のストレーザ協定から1955年のDOC法制定、1996年のDOP認定取得まで、イタリア国内認証だけでなく国際認証を取得した最初のイタリア産チーズのひとつ。

ペコリーノ・ロマーノDOPチーズ保護協会は、1996年以来EUのDOP認証マークを保持している。ペコリーノ・ロマーノの生産と販売を保護し、イタリア国内のみならず世界各国においてペコリーノ・ロマーノDOPという呼称が正しく使用されているかを監督、消費の拡大と品質の向上に取り組んでいる。すべてのペコリーノ・ロマーノDOPは、その表皮にブランドロゴ(羊の頭が付いた菱形のマーク)と「PECORINO ROMANO」という呼称が刻印され、生産者と製造年月もアルファベットや数字で表記・刻印されているのが特徴。

ペコリーノ・ロマーノDOPは、外見は白色で円柱形の硬質チーズ。硬質チーズのなかでは比較的やわらかい。ペコリーノとはヒツジの乳から作ったチーズのことで、独特の風味と旨味がある。ロマーノとはこのチーズが元々ローマ近郊で伝統的に作られていたために名付けられたもの。DOPとは、EU(欧州連合)が認める農産物の「ご当地生産物」のこと。

11月26日には、「 ENJOY the taste of lifeプロジェクト」のレストランキャンペーンに参加していたレストラン、六本木 リストランテ・オステリアにて、チーズプロフェッショナル 村瀬 美幸さん、石神 治シェフによるペコリーノ・ロマーノDOPを使ったメニューの紹介と試食会が行われた。

チーズプロフェッショナル 村瀬さんのお話では、 北イタリアでは主に牛乳のチーズが、南イタリアでは羊のミルクでつくられるチーズ、つまりペコリーノ・ロマーノDOPが多く使用されているとのこと。

ペコリーノ・ロマーノDOPのチーズのおすすめの使用法は、「ギザギザにかちわる」、「細くスライスする」、「粉状に削る」の3種類のカット。パスタやサラダなどの料理に、削ったチーズを調味料がわりに使用する。かちわりナイフをペコリーノ・ロマーノDOPに、ぐっとさしこんでたおすと、断面がギザギザにカットされて、鼻にぬける香りやオレンジの香りを楽しめるとのこと。

塩味がつよいチーズなので、包丁やスライサーなどで限界まで薄く紙のようにスライスして、お肉、パスタ、サラダなどにかけたり、ビールやシャンパン、スプマンテ、葡萄やナッツに合わせておつまみとしていただくのもよいそうです。

お酒のつまみとしてペコリーノ・ロマーノDOPを食べる場合は、冷たいままだと塩味を強く感じるため、室温に戻してからいただいくのがおすすめとのこと。葡萄、ナッツ類、クルミ、アーモンドなども合います。かちわりたて、カットしたてが美味しいため、いただく直前にカットするのがよいとのこと。

また、チーズの保存法では、チーズをキッチンペーパーにくるんでからラップをすると、ラップの匂いがチーズにつきにくく、最後まで美味しくいただけるそう。固くなった断面部分は、少し削ってからいただくのがおすすめとのこと。

村瀬さんのペコリーノ・ロマーノのレシピは、ブロッコリーなどの野菜と卵の上にふわふわに削ったペコリーノ・ロマーノをたっぷりかけた「ペコリーノ・ロマーノとブロッコリー、卵のサラダ」。 石神 治シェフのメニューは、「ペコリーノ・ロマーノとうずら豆のズッパ」「ペコリーノ・ロマーノと菊芋のスフォルマート」の2種類が紹介された。

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