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東京五輪メモリアルイベント開催、各世代のアスリートが登場(10/10)

「1964 東京オリンピック・パラリンピック50周年記念ウィーク」アスリートトークショー/TOKYO 2020ビジョン発表!!

1964年東京オリンピック・パラリンピックの50周年メモリアルイベントが10月6日から12日まで都内各地で開催され、東京五輪開催の1964年10月10日から50年後の2014年10月10日に、スペシャルトークショーと、TOKYO2020がめざすビジョンが発表されました。

第一部では、各世代を代表するアスリートが登壇し、6日から8日の3日間のトークショーを振り返りながら、2020年東京五輪に向けて「スポーツの力」をテーマにスペシャルトークショーが行われました。

司会は、萩原次晴さん(スキー・ノルディック複合)と、宮下純一さん(水泳・競泳)。
出演者: 上村 愛子さん(スキー・フリースタイル)
大林 素子さん(バレーボール)
小野 清子さん(体操)
大日方 邦子さん(アルペンスキー)
三宅 義行さん(ウエイトリフティング)
(※第一部の出演者は二部にも登壇した。)

はじめに、「あなたにとってスポーツとは何ですか?」というテーマについて。

小野清子さんは、『自分を最も楽しませてくれる夢の力』IMG_0644
「1964年東京オリンピックの時は2人の子供がいて、自分が出場出来ると思わなかった。子供の世話を頼んだ母親はすぐに腰痛になり、子供を平均台の下に置いて練習する状況。でも、体操が好きで体操をやらせてもらえるのが嬉しかった。体操は私を楽しませるもの。」と話しました。
五輪自国開催のプレッシャーは、「頭の中にカプセルを作って、自分がその中で演技をしているイメージを作った。」事で克服したらしい。

三宅義行さんは、『未来への挑戦』IMG_0655
「毎日の積み重ねが4年に1回のこの大会にあたるといいが中々そうもいかない。娘を2016年大会でまたメダリストにしたいと思う。ウエイトリフティングは1kg挙がると嬉しく、また次の壁を越えるための練習を日々している。スポーツとは元気を貰えるもの。」

大林素子さんは、『生命線』
「子供の頃の夢は“アイドルになること”。小6で身長が170cmになりクラスのいじめっ子男子4人組から『ジャイアン・素子』と呼ばれるなど、ちょっとしたいじめを受けていた時期があった。その子達に、“デッカイ女にはアイドルは無理だ!”と言われて夢が破れてしまった。ある時、アタックNo.1(バレーボールを題材にした漫画やアニメ)を見て長身を活かせる事がある、私をいじめていた4人組をギャフンと言わせたい!と、オリンピックを目指しながらバレーの練習を始めたら楽しくて、コンプレックスだった背の高さもバレーでは武器になった。数年後に、彼らと再会した時に『大林、サインくれよ!』と言われて和解して、今では私を応援してくれる大切な仲間となった。自分のコンプレックスを克服出来たものがバレーボール、スポーツはやっていくうちにその魅力にはまるもの。」

上村愛子さんは、『さわやかな達成感の連続』IMG_0710
「スポーツは見るのもやるのも好き。5大会に出てメダルには届かなかったが、毎回4年間頑張ってきた達成感を感じていたから今までずっと継続出来たと思う。最初の長野五輪では、はじめての大舞台が楽しくてたまらなかったし、最後のソチ五輪では緊張感がまったくなく、そのままの自分でモーグルコースで戦えた。スポーツとは達成感の連続。」

大日方邦子さんは、『自分らしさ』
「とても緊張するタイプで、スタートの時にずっと小刻みに震える。練習通りに本番で出来なかったので、練習で120%にして、本番では100%で20%減でも大丈夫というという状態にもっていけるようにした。4年間やってきた事が転倒したら終わり。アルペンスキーは1分~1分半の勝負なので。コーチが本番のスタート前に、『ゴールでこの声援が待っているから!』とゴール付近の地響きのようなオーディエンスの声援を、無線で聞かせてくれた事がある。その時はいつもの緊張を忘れ、この声援を早く聞きたいとわくわくした。」

続いて「スポーツの力を未来へ」というテーマで2020東京五輪を目指す未来のアスリートに向けての意見をそれぞれ語りました。

大日方さんは、「2020年に活躍する選手達には、後悔しないように準備をして、楽しんで結果を残してほしい。失敗しても成功してもその時得られたものが糧になる。」

上原さんは、「6年後に活躍する人を見るのが楽しみ。目の前の小さな事をコツコツを精一杯やることがオリンピックにつながる。自分は長野オリンピックの代表になれると思っていなかったが、その時の目の前にある大会を精一杯こなしていった結果出れる事になったので、皆さんにも精一杯やってほしい。」

大林さんは、「バレーをはじめて7年でオリンピックに行けたので、自分の限界を決めないで可能性にかけてほしい。私は3回オリンピックに出てメダルがとれなかったので、是非男女バレーには頑張ってメダルをとってもらい、そのメダルをかじってみたいと思う。」

三宅さんは、「大きな目標と夢を持って毎日頑張って継続してほしい。今の中、高校生が将来活躍するのが見たいし、アスリートを育てて2020年に送り出したいと思う。」

小野さんは、「努力をしたら報われるという実感を持っていれば、それぞれの競技が伸びていくと思う。」

司会の萩原さんは、「東京オリンピックが開催されたちょうど50年後の記念すべき日にここにいられる事がとても幸せ。」
同じく司会の宮下さんは、「2020年東京オリンピックを目指している未来のアスリート達をOBとして応援します。アスリートにお話を伺ってスポーツっていいな!と改めて思いました。」と話しました。

第二部ではTOKYO 2020がめざすビジョン骨子を発表、司会の小谷実可子さん、TOKYO 2020招致活動でも活躍した水泳の入江陵介さん、陸上の佐藤真海さん、2020年の東京五輪代表を目指す若きアスリート達が、東京招致のスローガンをふまえながらそれぞれの『みんなのTomorrow(2020年に実現したい未来)』を紹介。

入江陵介さん(水泳・競泳)は、「みんながオリンピックを目指す未来へ」

佐藤真海さん(陸上競技)は、「パラリンピック会場もみんなで満員に!!」

阿倍一二三さん(柔道)は、「東京オリンピックで金メダル!!」

安西飛呂(陸上競技)さんは、「生きる意欲をスポーツで。TOKYO 2020」

江村美咲さん(フェンシング)は、「楽しかったと思える試合を」

一ノ瀬メイさん(水泳・競泳)は、「Make“DIFFERENCE”Shine!(それぞれの人との違いを輝かせる)」

村松雄斗さん(卓球)は、「スポーツでひとつになれる未来」

小谷実可子さん(水泳・シンクロナイズドスイミング)は、「心を動かそう。未来へ向かって!!」

さらに、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長が登壇し、TOKYO 2020が目指すビジョン骨子を発表。

スポーツには、世界と未来を変える力がある。すべての分野で力を最大のものとし、この世界を大きく前進させましょう。1964年、日本を変えた私たちが2020年、世界を変えましょう。歴史がもっともイノベーティブなオリンピック・パラリンピック競技大会だったと記憶するために。

1 すべての人が自己ベストを目指そう。
2 一人ひとりが互いを認め合おう。
3 そして、未来につなげよう。

オフィシャルサイトhttp://www.joc.or.jp

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