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ルーヴル美術館展 日常を描くー風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄(2015.2.21-6.1)

フェルメールの「天文学者」初来日!

見どころ

史上空前!風俗画の歴史を一望する本格的な展覧会

これまで開催された風俗画の展覧会は、オランダ17世紀、フランス18世紀など限定的なものが主流であり、時代と地域を横断しながら包括的に風俗画の歴史を跡付けることを試みた展覧会は日本のみならず、世界でもほとんど例がありません。
本展では、ルネサンスが最後の花を咲かせた16世紀初頭から、現実に目を向けるレアリスムが勃興した19世紀半ばまで、約3世紀にわたるヨーロッパ風俗画の多様な展開を約80点の名画によって紹介されます。

各国・各時代を代表する珠玉の名画が集結ー風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄

16世紀イタリア・ヴェネツィア派を主導した巨匠ティツィアーノ、16世紀ネーデルラント絵画を代表するブリューゲルやクエンティン・マセイス、17世紀フランスの風俗画を語る上で欠かせないル・ナン兄弟。17世紀スペイン・バロックの巨匠ムリーリョ、18世紀フランス・ロココ絵画を牽引したヴァトー、ブーシェ、シャルダン、フラゴナール、そして19世紀レアリスムの旗手コロー、ミレー。
本展では各国・各時代の「顔」とも言うべき画家達の珠玉の名画が「風俗画」の枠組みのもとに集結。

フェルメールの《天文学者》待望の初来日

17世紀オランダを代表する画家フェルメールの円熟期の傑作、《天文学者》が待望の初来日。
《天文学者》はユダヤ系の銀行家一族、ロートシルド家に旧蔵され、第二次世界大戦中にヒトラー率いるナチス・ドイツに略奪されるという数奇な運命を経たのち、1983年にルーヴル美術館に納められました。貴重なフェルメール作品を日本で堪能できるまたとない機会です。

現実の記録か、絵空事?ー風俗画のおもしろさ

風俗画は決して単なる現実の記録ではなく、あくまで絵画であるということ。
例えば16世紀前半にアントワープで活躍したマセイスによる《両替商とその妻》において夫婦が纏う衣服はいずれも画家自身の時代のものではなく、1世紀ほど前のものであることが分かっています。
現実と虚実が入り混じる風俗画は私たちに尽きせぬ謎をつきつけ、それを読み解く楽しみを与えてくれます。

開催概要
ルーブル美術館展 日常を描くー風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄
会期:2015年2月21日(土)ー6月1日(月)
休館日:毎週火曜日 ただし5月5日(火)、26日(火)は開館
開館時間:10:00-18:00
金曜日、5月23日(土)、24日(日)、30日(土)、31日(日)は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
オフィシャルサイト http://www.ntv.co.jp/louvre2015/

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