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「21世紀の風神・雷神伝説」が3月、京都の夜を彩る。琳派400年記念プロジェクションマッピング(3/12-15)

メディアアーティスト土佐尚子が手がける、いけばな・狂言と最新のテクノロジーを融合した未来の琳派アート


大胆な構図と色彩に斬新な意匠、目を見張るようなデザインセンス・・・。
「琳派」の作品には、人を惹きつける力があります。京都から誕生した「琳派」は、今や、国内外で人気の美術様式です。
今年2015年は、「琳派」の創生から400年、尾形光琳没後300年という節目にあたり、さらに注目されています。
琳派は、狩野派や土佐派など徒弟制度に基づいた流派とは異なり、日常から生まれた大衆芸術の要素も併せ持ちます。そこには時代を越えて、日本人誰もが持っている美意識が潜んでいます。金・銀を用いた豪華さ・豪放さを特徴とする琳派は、ヨーロッパの芸術家にも影響を与えました。
琳派400年記念プロジェクションマッピング委員会(委員長:長尾眞元京都大学総長)は琳派400年記念行事の皮切りとして、2015年3月12日(木)〜15日(日)の夜(18:30-20:30)に、京都国立博物館の明治古都館・平成知新館の外壁を用いたプロジェクションマッピングを行います。
制作を手がける のは、メディアアーティストとして世界的に有名な土佐尚子氏。
『21世紀の風神・雷神伝説』と題した土佐尚子氏のアートは、金・銀を多用した大胆な色彩表現とデザインという琳派の美意識を継承しながらも、単に 伝統を継承するのではなくて琳派アートを現代に蘇らせ未来につなぐという意図のもとに制作されました。
『21 世紀の風神・雷神伝説』の基本となる映像は、流体(絵の具、オイルなど)や物体(ビーズ、花など)に 音の振動を与えることにより、これらが飛び跳ねてあたかも生命を持っているかのような造形美を作る様子を、毎秒 2000 コマの高速度カメラで撮影して制作した作品群です。
この映像はコンピュータグラフィクスで作り出された映像ではなく、自然現象の中に潜む私たちの目には見えない美をテクノロジーの力で取り出した映像です。映像の音楽は、世界のジャズトランぺッターの近藤等則と、ウォータードラムで有名なアキーラサンライズが参加します。
さらに今回は、京都の伝統芸術との融合の試みとして、いけばなの笹岡隆甫氏(華道「未生流笹岡」家元)および狂言の茂山逸平氏とのコラボレーションを行います。笹岡氏の創作したいけばなを凍らせ壊すという破壊的創造の表現と土佐氏のアートが融合することにより、これまで見た事のない映像が作り出されます。また当日は、未生流笹岡のいけばなが京都国立博物館南門から中庭に至るプロムナードにおかれ、 参加者を楽しませます。狂言の茂山逸平氏が、風神・雷神にちなみ狂言「神鳴」を演じ、その映像が「21 世紀の風神・雷神伝説」のストーリー転換の重要な場面に用いられます。本イベントは、琳派アートのプロジェクションマッピングとしては世界で初のものであり、狂言がプロジェクションマッピングされるというのも世界初です。琳派400年を祝うイベントとして楽しめるイベントです。ぜひ。


【開催概要】

イベント名 :

琳派400年記念プロジェクションマッピング 「21 世紀の風神・雷神伝説」

日 程 :

2015年3月12日(木)〜15日(日)の4日間
上記4日間、毎日18:30〜20:30(1回25分、休憩を挟んで3回上映)

場 所 :

京都国立博物館 〒605-0931 京都市東山区茶屋町 527

プロジェクションマッピング投影場所 :

明治古都館と平成新知館に同時に実施。中庭を中心として未生流笹岡の生け花の展示を行う。

主 催 :

琳派400年記念プロジェクションマッピング委員会(委員長:長尾眞元京都大学総長)

共 催 :

京都府、京都国立博物館

協 力 :

建仁寺、末生流笹岡、京都大学学術情報メディアセンター、同デザインスクール、同学術研究支援室、ハイアットリージェンシー京都、日本香堂、DAN TAKEDA、 からふね屋珈琲株式会社、株式会社便利堂、株式会社キュー、CG-ARTS 協会(公益財団 法人画像情報教育振興協会)、特定非営利活動法人京都文化協会

問い合わせ先 :

琳派400年記念プロジェクションマッピング委員会
京都大学土佐研究室 TEL : 075-753-9081 E-mail : request-cc@media.kyoto-u.ac.jp

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