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桂由美、The Shanghai New Couture Week に招待され “東洋と西洋の融合”をテーマに30点を披露

ユミカツラ(桂由美)は、Shanghai International Fashion Federation (SHIFF)の主催で行われた、The Shanghai New Couture Week に招待され、“東洋と西洋の融合”をテ ーマに、上海Bund22にてコレクションショーを開催。

オートクチュール作品30点を披露。
SHIFFは2004年8月、上海市の商工会議所の管理のもとに設立された団体で、上海のファッション協会、アパレル会社、ファッション研究所、個人のデザイナーなどが加盟。現在のメンバーはアパレル関係の企業のみならず、メークアップ、ジュエリー、クリ エイティブデザイン、ファションメディア、教育、広告、モデルまでに広がっており、上海市および中国の国内アパレル企業の国際化のため、重要な役割を果たしている。
The Shanghai New Couture Week はSHIFFの主要イイベントとして2014年より開催。 中国国内の注目デザイナーに加え、世界的に注目を集める外国人デザイナーのコレクションショーも開催しているが、今回はユミカツラのオートクチュールコレクションとなった。

■タイトル The Shanghai New Couture Week
YUMI KATSURA オートクチュールコレクション
■開 催 日 2017年11月17日(火) ■会 場 上海Bund22
(住所:No. 22, Sec. 2, Zhongshan E. RD., Shanghai, China 200002)

◆桂由美のコメント
今年は私が中国北京で初めて、中国初のブライダルファッションショーを開催してから30年になります。1986年の改革開放直後の中国では、ようやく人民服のウエディングから解放され、赤いブラウスや、赤のジャケットを着て結婚式をしていました。
白の様々なウエディングドレスを披露した1,200人×3回のショーに、若い人々は熱狂的なスタンディングオベーションを贈ってくれましたがショーの後の記者会見で、人民日報の記者から「今日は素晴らしいウエディングドレスを見せてもらったが、我が国で白は喪の色である。葬式の時、親族は白衣を着て、白い布で頭を巻く。したがって、めでたい結婚式に白を着ることは、この国では無理。中国は悠久3000年、結婚衣裳は赤です。あなたも赤いドレスを中国に提案したらどうですか」と言われました。
私はその前日、北京で第一の写真館に形ばかりの白いドレスがあり、そのドレスを着て写真を撮るために30人の女性が並んでいる光景を見たことを話し、「いま彼女たちは写真のみで満足しているが、そのうち実際の結婚式に着たくなるにまちがいありません。しかし私は、東洋では各国の民族独自の伝統衣裳とウエスタンスタイルの両立を提唱しています。日本では和洋の両立に努力しています。そこで、中国でも式服は白のドレスに、宴会では赤のドレス、できればチャイニーズドレスを着て、白と赤の両立を中国の特色としてくださるとよいのですが・・・」と答えました。
そして、中国服装協会会長だった胡耀邦夫人・李昭さんの熱心なすすめで、北京に白のウエディングドレス専門店がオープンしました。それから10年たった頃、都会を中心として皆、白と赤のドレスを着るようになりました。
しかし、それから10年くらい、写真至上主義の中国では、写真館にドレスが置かれ、数着ものドレスを着て写真を撮り、その中から本番で白のウエディングドレスと赤のチャイニーズドレスを着ることが主流となっていったのです。
そして、その後の10年は衣裳専門店ができて、ドレスもレンタルからセルに変わってきました。日本の10倍もの結婚人口を有する中国のことなので、まだ地方ではレンタルが多いのですが、大都会では欧米並みにオーダーをしています。まさに日進月歩、その変化は目を見張るものがあります。ただ現在は、欧米ファッションの焼き直し的なものが大部分。中国独自のブライダルファッションの誕生にはまだ数年かかることでしょう。
そこで、今回のショーではユミカツラ独自のテクニックを駆使したものを選びました。特に日本独自の伝統テクニックである友禅、西陣織、そしてラストの和紙のドレス6点には大きな拍手が寄せられました。
日本ではまだ、75%がレンタルですが、中国でドレスを買う人が増えてくれば、デザイン・縫製とも日本を抜く日もそう遠くはないでしょう。
今回、ショーを開催したBund22はオートクチュールビルと呼ばれ、中国やイタリアなどのオートクチュールが何社もしのぎを削っているビルで、そこにYUMI KATSURAのショップが間もなくオープンします。セクシーすぎず、ほどよい ロマンティックさを保った展開をしていきたいと思っています。

◆来場者の感想(敬称略/順不同)
●Ingrid Yin/SHIFF事務総長
十数年前、北京で桂先生のファッションショーを見ました。その素晴らしさに強い感銘を受けました。この度、先生は新しいコレクションとともに、上海オートクチュール ファッションウェークにいらっしゃったことは、主催者である上海国際時尚連合会として、この上ない光栄に存じます。先生のコレクションは、ゴージャスで気品高く、気迫に満ちていて、深い感動を新たにしました。桂由美先生のデザインのすべてが我々として、教科書のようなもので、 中国のオートクチュールのデザイナーは広くその影響を受けております。ショーのあと、直に先生と触れ合いまして、謙虚で鋭く、デザインについて意見交換もしてくださいまして、そのオーラにすっかり敬服してしまいました。

●Michell Lee/上海Bund22社長
この度、国際的に著名なトップオートクチュールデザイナーである Yumi Katsura をお招きし、ショーを行えますのは私にとってこの上ない幸せです。彼女は国際的に、ウェディングドレスの女王として非常に有名です。さらに Bund22が彼女の類まれなウェディングドレスなどのコレクションをここ上海にてご紹介できますことを大変誇りに思います。

●Giancarlo Mossi Bovella/イタリア人デザイナー
Yumi Katsura のコレクションは疑いなく壮麗でエレガントで、そして彼女の日本人としてのルーツを反映したものです。また彼女のドレスは現代の傑作であることは間違いないが、同時に1920年代のアジアのシーンを連想させている。完璧な伝統と現代の融合と言える。Yumi Katsura は間違いなくファッション界の象徴的存在で、数多くの作品を生み出す Couture デザイナーです。彼女は各種の素材を美しくロマンティックで、かつ、あらゆる女性をプリンセスに生まれ変わらせる天賦の才を持っている。

●陳富美/中国ファッション協会理事
桂由美の特徴である、優雅、豪華、ロマンが全て伝わったショーでした。アジアの文化がにじみ出ており非常に素晴らしい。

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