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エド・シーランやテイラー・スウィフトなど海外トップアーティストの来日公演でも実施の公式リセールサービス。電子チケットの普及で広がりを見せる。

近年開催される音楽ライブにおいて、チケットが紙から電子へと普及しつつある。
チケットを利用者のスマホと紐づけし、電子化することで、来場者情報をデータ上で管理・分析できるほか、悪質なボットによる大量のチケット買い占め、偽造といった不正利用の防止、入場時のチェックが簡素化され時間短縮に繋がるなどのメリットがある。

主催・興行者側はかねてよりチケットの高額転売や詐欺行為への対策に悩まされてきた。
チケットの取れない人気公演、さらにはステージに近い席になると定価の数倍での取引が見受けられた。そのため、チケットが取れた場合でも席が判明するのが公演当日や公演間近のタイミングである場合も多い。興行者側も転売チケットを無効にするといった対応で利用者側に注意喚起を強く促してはいたが、転売に関するトラブルが減ることはなかった。音楽業界団体全体での努力もあり、今は定価以上の転売は「チケット不正転売禁止法」で罰せられる違法行為となったが、転売に特化した二次流通サイトやSNS、ネットオークションを利用しての転売取引がまだまだ見受けられるのが現状だ。転売時に生じた差額や手数料は、主催者、アーティスト側に還元されるわけではないため、ライブ運営や権利面といった業界の収益面でも大きな課題となっていた。
しかし、利用するユーザー側も公演日を前に急な予定で都合がつかなくなったり、病気にかかって行けなくなってしまったりと事情がある。そうした人への救済措置として、チケット完売公演のチケットを入手する最後の機会としてもぜひ活用してほしいのが、今、広がりを見せている「チケトレ」「チケプラ」「ローチケ(電子チケット)」「AnyPASS」といった公式のリセールサービスや公式リセールサービスと連動した電子チケットアプリだ。

先日東京ドームで4日間開催され大きな話題を呼んだテイラー・スウィフトや、エド・シーランの来日公演では、「AnyPASS」を利用した公式リセール方式が導入され、即完売した世界的スーパースターの日本公演のチケットが公式トレードを通じて“定価+手数料”で入手できる機会があったのはとても魅力的だった。同様のサービスがいくつかある中でも「AnyPASS」は購入したチケット(どのプレイガイドで入手したチケットもOK)が本アプリ上ひとつで管理、同行者への分配から入場まで可能なことに加え、公式リセールサービス「AnyPASS STORE」への出品・購入まで可能で、非常に利便性が高いサービスだ。

発券時やリセール開始時にはユーザー同士がSNS上で利用方法を教え合うなどの情報交換が積極的に行われており、デジタルネイティブ世代ならではの利用方法で電子チケットへの負の印象が変わりつつある。また、主催側とユーザー側のニーズが合致し、安心して利用することのできる公式リセールサービスは、今後ますます活発化するだろう。

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