
至高の焼鳥コースを味わえる南青山「焼とり 常世長鳴鳥」
表参道の骨董通り沿いに2月5日にオープンした「焼とり 常世長鳴鳥」。店舗は看板がなく、角行灯が目印。店内はお洒落で落ち着いた雰囲気を醸し出しており、カウンター席に加え、奥にはプライベート感のある個室も備わっています。

店名の由来は日本神話に登場する“常世の長鳴鳥”。この鶏は、太陽神・天照大神が天岩戸に隠れて世界が暗闇に包まれた際、夜明けを告げて岩戸を開かせた神話上の存在。そんな神聖な名を冠した店舗で、日本古来の味わいと、伝統を大切にしながらも、現代的な洗練を取り入れ、特別な空間と美食体験をお届けします。

焼鳥職人 大澤 利博氏は、20歳で飲食の世界に入り和食を経験。焼き鳥の名店「バードコート」等で研鑽を積んだのち、 青葉台で焼鳥とワインのお店「POULETVIN」で独立開業。開業後すぐにミシュラン ビブグルマンに選出されるほどの実力派の焼鳥職人なのだそう。
焼鳥には、鹿児島県でのみ飼育される日本三大地鶏『薩摩地鶏』の血を引く『黒さつま鶏』と、九州地方の地鶏を中心に使用。鹿児島や宮崎の生産者や加工場から直接仕入れる朝引きの新鮮な地鶏を丁寧に処理し、部位ごとに最適な技法で調理。備長炭で一本一本丁寧に焼き上げて、素材の旨みを最大限に引き出したおまかせコース(12,000円 税込)を提供します。
コースは、17時30分からと20時からの2部構成で、季節の食材を中心に、黒さつま鶏の刺身や焼鳥、みやざき地頭鶏を使用したもも肉、ねぎま、せせりといった定番部位に加え、白レバーや背肝などの希少部位をその日の仕入れ状況によって提供しています。串の合間には、季節の素材を使った一品料理を楽しめるのが魅力です。

料理は、地鶏コンソメのスープから始まります。じっくり2日間かけて煮出したスープは、素材の滋味深さが感じられるやさしい味わいです。

その後、地鶏の刺身としてむね肉のたたきや砂肝、ささみの昆布締めが提供され、九州甘口醤油や柚子胡椒、塩で味わいます。テーブル上のオリジナルの味噌七味や山椒山葵谷で味変を楽しめます。砂肝の刺身は新鮮で臭みがなく、コリコリとした食感が絶品です。

続いての焼き物には「ささみ からすみ」。宮崎県産のからすみをたっぷり乗せたレア焼きのささみはしっとりと柔らか。「ふりそで ねぎ」にはねぎソースが添えられ、味わいに深みを感じられます。

スペシャリテの「地鶏メンチカツ」は、サクサクの衣の中からジューシーな肉汁があふれる一品。パルメジャーノ・レッジャーノや、付け合わせの鬼おろしとの相性も抜群です。

「フルーツトマト塩」は、長野県産のフルーツトマトを使ったお口直しに最適な一皿。甘いトマトに、レモンオイルがさっぱりとした風味を引き立てます。

「抱き身」は、鶏皮にむね肉と大葉を挟んだ一品。つくね、キンカンに宮崎県産のキャビアを贅沢にのせた「つくね キンカン キャビア」は海苔で巻いていただきます。

岩手県産の椎茸を用いた「季節野菜焼」や、白レバームースが入った「最中」は、ワインとも相性が良い味わいです。「せせり」は梅マスタードと共に、しっとりとした「肝」や、オランデーズソースを添えた、栃木県産「グリーンアスパラ」が続きます。

「選べる希少部位」は、3種類の中から1本選ぶことができ、追加注文(1本/500円)も可能です。伺った日は、砂肝、えんがわ、手羽でした。

〆には「白米」または「鶏中華そば」を提供します。「白米」は、旬の筍の炊き込みご飯。自然交配をしていない岡山県産の原種米「朝日米」を使っていて、上品な甘さで冷めても美味しくいただけます。「鶏中華そば」は、鶏の旨味を凝縮したスープで、麺には稲庭うどんを使用しています。どちらか一品または、両方を選ぶことができます。

甘味には、控えめの甘さの抹茶のわらび餅が提供されました。さらに、お土産として、焼鳥と鶏そぼろの豪華なお弁当が用意されていました。
ドリンクは、九州の食材に合わせた宮崎 都農ワイナリーの日本ワインや、鹿児島の日本酒などソムリエと焼き師が厳選したラインナップとなっています。コースとのワインペアリング (8,000円)も提供します。
伺わせていただいた日は、フランスのスパークリングワイン「エヴィダンス by LVHB クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブラン NV」、宮崎県のワイナリー「都農 牧内アンウッディド・シャルドネ」、ニュージーランドの「グラッドストーン アーラー ソーヴィニヨン・ブラン 2022」、山形県の「グレープリパブリック セリエ エッレ アンブラート オレンジ2022」、ドイツの「リンクリン 2019」、カリフォルニアの「ライン 39 カベルネソーヴィニヨン 2021」で、スパークリング、白、白、オレンジ、赤、赤の構成で提供されました。
職人の匠の技と伝統の炭火焼き技法で仕上げた焼鳥が味わえる「焼とり 常世長鳴鳥」で焼鳥と和酒、ワインとのマリアージュを皆さんもお試しください。
メニュー例
【焼き鳥や串物】
黒さつま鶏やみやざき地頭鶏を使ったねぎま、もも肉、せせり
白レバーや背肝などの希少部位
【一品料理】
旬の食材を使った一品料理
【コース料理】
税込12,000円のおまかせコース(全17品) 一例
地鶏 コンソメ
地鶏 刺身
ささみ からすみ
ふりそで ねぎ
地鶏メンチカツ
フルーツトマト 塩
抱き身
つくね キンカン キャビア
季節野菜焼き
最中
せせり
肝
季節野菜焼き
選べる希少部位
白米 鶏中華そば
甘味
【ドリンク】
・宮崎の都農ワイナリーの日本ワイン
・鹿児島の日本酒
・COEDO白などの国産クラフトビール
・白州NVなどのジャパニーズウィスキー
・百年の孤独、天使の誘惑などの和酒
・オリジナルレモンサワー、常世レモンサワー、とまとバジルサワーなどのサワー類
■焼とり 常世長鳴鳥(とこよのながなきどり)
住所 : 港区南青山5-16-1 青山ビル2F
アクセス : 東京メトロ半蔵門線 表参道駅B3出口 徒歩7分
電話 : 03-6712-6363
営業時間 :【火~土】17:30 – 23:00
定休日 : 月・日
坪数客数 : 20坪14席(カウンター10席、個室4席)
客単価 : 15,000円
運営会社 : 株式会社GROW OFFICE
オープン日 : 2025年2月5日
関連リンク : https://www.instagram.com/tokoyo.no.naganakidori
※今回は、「焼とり 常世長鳴鳥様」よりメニューの中から飲食を提供していただきました。記事は公平・公正に基づき作成しています。