• HOME
  • FASHION , News
  • 「MASUNAGA1905:Timeless Vision」プレス発表会 片寄涼太(GENERATIONS)が特別アンバサダーとして登壇

「MASUNAGA1905:Timeless Vision」プレス発表会 片寄涼太(GENERATIONS)が特別アンバサダーとして登壇

増永眼鏡株式会社は、創業120周年を記念した特別展示「MASUNAGA1905:Timeless Vision」を、アートプロジェクト「MEET YOUR ART」を手がけるエイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社とともに、アートスペース「WALL_alternative」(東京都港区)にて2025年11月11日(火)から13日(木)までの3日間限定で開催いたしました。(https://avex.jp/wall/exhibition/684/

また増永眼鏡は、本特別展示とあわせて、MASUNAGA1905青山店を拠点に日本国内全国の店舗で現代アーティストと協働し、店舗内での作品展示や、限定デザインのセリートの配布を通じて、お客様に新しいアート体験をお届けするアートプロジェクト「MASUNAGA1905 meets ARTISTS」をプロデュースします。

これに先立ち、11月11日(火)に同アートスペースにてプレス発表会を開催しました。

初めに、増永眼鏡 米国法人社長 齊藤喜治氏より、 増永眼鏡の120年の歩みと今後の展望をお話しいただきました。

齊藤氏は福井最古の眼鏡メーカーとして受け継いできた想いについて「増永眼鏡の製品は、いかに今の技術や素材を使って進化させるのかの連続であり、伝統と革新の融合の歴史です」と述べ、今回の展示の見どころのひとつでもある新製品“Edition 120” については「当社のベストセラーの特別バージョン。チタンと18金を直接接合し、滑らかに結合しています。今回、過去のフレームも一挙初展示するので、Edition120とアートプロジェクトと、あわせてご覧いただきたいです」と語りました。

続いて特別アンバサダーの片寄涼太氏が新たなプレミアムブランドMASUNAGA MOCの眼鏡をかけて登場しました。“MASUNAGA1905:Timeless Vision”のアンバサダーに就任したことについて「とても光栄です」と述べ、イベント前に展示を鑑賞した片寄氏は「眼鏡という一つの<もの>を、長い間メディアのように使ってメッセージや作品を発信し続けてこられた、その歴史のすごさを感じました。120年という年月は一代や二代では成し得ないことで、その長い時間の中で増永眼鏡が今も続いていること、そしてその時代に自分たちが立ち会っていることを、とても貴重に感じました。」と話し、着用しているMASUNAGA MOCのかけ心地について「職人さんの手作業で作られている点もありますし、昨日お店を訪ねてお話を伺った際、眼鏡が思っていた以上に多くの工程を経て作られていることを知りました。自分も知らないことが多く、改めて人の温もりや長い歴史の重みを感じる眼鏡だと実感しました。」と思いを語りました。

トークセッションのパートに移ると、今回始動するアートプロジェクト「MASUNAGA1905 meets ARTISTS」の第一弾アーティストである前田紗希氏が登場し、本プロジェクトについて片寄氏のナビゲートで齊藤氏とともに意見を述べました。

齊藤氏は「今回のプロジェクトMASUNAGA1905では、“アートの力が持つ新しい視点に出会う”というテーマを掲げています。アートは通常、目的を持ってギャラリーで出会うものですが、それを日常の風景の中で感じてもらう機会を、MASUNAGA1905を媒体として提案したいと考えています。

具体的には、MASUNAGA1905の店舗にアーティストの作品を展示し、ギャラリーではない眼鏡店という空間で、お客様に新しい感性や美意識と出会ってもらう場を作ります。さらに、アーティストの作品をプリントした眼鏡拭き(セリート)も制作し、日常の中で“アートを身にまとう”ように楽しんでいただけるようにします。」と、セリートの制作やアートの展示を通して、MASUNAGAのものづくりを、アートの文脈で広げていきたいというメッセージを届けました。

前田氏は会場に展示されている作品を例に挙げ、「そちらの三角形の作品は、<関係性>や<時間の積み重ね>をテーマにしています。一見、構成的に見えるかもしれませんが、実際には設計図を作らず、すべて即興で制作しています。描くたびに次の反応を生み出す、その連鎖を繰り返して形ができていく作品です。目には見えないけれど、私たちはそうした反応やつながりに動かされて、形を作り上げているのだと思っています。」と普段どのようなテーマで作品を制作されているのかについて語りました。作品を制作するうえでの手法については「油絵の具をペインティングナイフという金属のヘラだけで、ごく薄く一層ずつ重ね、何度も塗り重ねることで厚みを出しています。小さい作品でも数カ月かかり、大きい作品で1年と、とても時間をかけて作品を制作しています。」と話しました。

また、前田氏は福井県の出身で、以前増永眼鏡で働いていたことがあるとのことで、齊藤氏は「前田さんの作品は<時間の堆積と境界>というテーマで制作されており、長い時間をかけて積み重ねるという点が、私たちが掲げる<タイムレスエレガンス>という理念と重なっていました。120年という歴史の積み重ねにも通じるものがあります。」と、前田氏の経歴と作品の両面で縁を感じた思いを語りました。

前田氏は、今回のコラボレーションで期待していることとして、「普段関わることのない分野の方々と一緒に取り組めたことが一番大きいです。それによって、新しいものの見方や価値観を生み出すきっかけを得られると感じています。同じ分野にいると無意識に視野が狭くなりがちなので、普段使わない感覚を働かせるような経験が、長い目で見てお互いにとって良い影響をもたらすと思います。」と話しました。

増永眼鏡のアーカイブ展示について、「多くのレンズを一度に見られるのが壮観でした。それぞれの時代の特徴がありながらも、古さを感じず、どちらかというと普遍的な魅力を強く感じました。120年という長い時間を支える企業の力、そして<良い眼鏡を作る>というシンプルで本質的な姿勢がよく表れていると感じました。」と語りました。

アーカイブ展示の感想から本イベントで片寄氏が着用した眼鏡のコレクションについて、齊藤氏は、「こちらはMASUNAGA MOCというコレクションの一つになります。」と紹介し、「MOCは<Masters of Craft>の頭文字を取った名前で、MASUNAGAが持つ技術とものづくりのノウハウの結晶として展開しているシリーズです。MASUNAGAのコレクションの中でもプレミアムラインに位置づけられています。」と解説しました。片寄氏は「貴重な眼鏡を掛けさせていただき、とても光栄です。本日は、MASUNAGAのクラフトマンシップとアートの親和性を感じられるお話を伺うことができました。」と答え、120年という長い時間をかけて培われた増永眼鏡のものづくりの精神と、アート、そして人の感性が交わる瞬間を感じられる対話となりました。

アートプロジェクト「MASUNAGA1905 meets ARTISTS」
開始日:2025年11月11日(火)~
会場:MASUNAGA1905 青山店(作品展示)/全国直営店舗(限定コラボレーションセリート配布)
アーティスト:前田紗希(福井県出身)

関連記事一覧