世界初!キャンディを燃料としたハイブリッドロケット「Candy Rocket」打ち上げに成功!(3/7)
Candy Rocket Project実行委員会
世界で初めてキャンディを燃料としたハイブリッドロケットの打ち上げに成功
UHA味覚糖株式会社と、宇宙研究・ロケット開発の権威である、秋田大学 秋田宇宙開発研究所 和田豊 所長、和歌山大学 宇宙教育研究所 秋山演亮 所長、国立天文台チリ観測所 阪本成一 教授、で立ち上げたCandy Rocket Project実行委員会は、2015年3月7日(土)、キャンディを燃料として使ったハイブリッドロケットの打ち上げに、世界で初めて成功した。
打ち上げは2回行い2回とも成功、最高到達点は248m(1回目)(2回目は計測不能)。ハイブリッドロケットは、次世代の宇宙輸送ロケットとして注目され研究が続けられているが、キャンディを固体燃料として使用しハイブリッドロケットを打ち上げる技術は、2015年3月9日現在存在せず、今回が世界初の試み。現在、「Candy Rocket Project」WEBサイトでは、3月7日のCandy Rocket打ち上げの模様を含めた、当プロジェクトの軌跡まとめたスペシャルムービーを公開中だ。
「Candy Rocket Project」 http://www.uha-mikakuto.co.jp/candyrocket/
スペシャルムービーYouTube http://youtu.be/80gwq7vNtUw
【ハイブリッドロケットとは?】
固体の燃料と液体の酸化剤、2種類の推進剤を組み合わせたエンジンシステムを搭載したロケット。安全面、環境面、コストや性能などに優れ、次世代の宇宙輸送ロケットとして注目されている。一般的なハイブリッドロケットでは、樹脂やゴム、ワックス等が固体燃料として使われるが、このプロジェクトではなんと、身近にあるソフトキャンディを固体燃料として使用。キャンディで、一体どうやってロケットが飛ぶのかというと、まず、キャンディが詰まった筒状の燃焼器に、酸化剤である液化ガスを入れる。すると、キャンディが溶けながら燃えはじめ、ガス化したものが勢いよく噴射される。その力によって、ロケットが大空へと飛び立つという仕組みだ。1本のハイブリッドロケットで使うキャンディの数は、約20個。ロケットを空高く飛ばすには、このキャンディを十分に燃やす環境を作ることが重要となっている。