FREITAGからのお知らせ 次の出口は:CIRCULARITY (循環性)

FREITAGでは、現在多くの事が進行中です。バッグを超えて、言葉の本当の意味でです。現在、トラックにかぶせる前のタープに永遠の命を与えようと計画しています。

端的には、私たちは、現在のトラックタープに代わる循環可能な代替素材の研究開発に取り組んでいます。2021年9月30日 チューリッヒ – チューリッヒのバッグメーカーは半分の循環を行っています。その為、トラックタープのバッグが将来的にただリサイクルできるだけでなく、終わりなくリサイクル可能になることを目的として、FREITAGはバッグの世界から飛び出し、異業種の工業界のパートナーと一緒に完全にリサイクル可能なトラックタープの開発に取り組みます。一部の素材の循環の輪が完成することで、ヨーロッパの道路貨物輸送が少しだけエコになるのは、FREITAGは喜ばしいことだと思います。

「We think and act in cycles」、25年以上に渡るFREITAGの企業理念です。「今日においては、私たちへ素材を供給する輸送業界に循環可能な材料をどの様に提供していけるのかを何よりも考えています。それが結局は終わりのないリサイクルを可能にするわけです。」とダニエル・フライタークが断言しています。テキスタイルの分野では、FREITAGが基礎から開発した、100%堆肥化可能なF-ABRICと呼ばれる衣料品ラインがあり、このパイオニア的な成果はすでに達成しています。

FREITAGのコアビジネスでは、5年から10年道のりを経てトラックタープにバッグとしての新しい命が与えられます。製品のライフサイクルは修理と交換プラットフォームによってさらに延長されます。しかし、ある時点で最強のバッグでさえもその終わりの信号を出し始め、ゴミ焼却炉行きという最終出口しかありません。「チューリッヒでは、この少しだけの熱エネルギーがFREITAG本社にも供給されます。しかし、使い古しのトラックタープに2回目の命を与えるだけでなく、永遠の命を与えることができれば、はるかに良いでしょう」とマーカス・フライタークは話します。

1年ちょっと前に、FREITAGは自ら運命の輪を回し、新しいリサイクル可能なトラックタープを開発することを決定しました。もちろん、これは既存のPVCと同じように頑丈で、耐久性が高く、撥水性があり、実用的である必要があります。新しいトラックタープは、ゴミになるのではなく、生物学的または技術的にリサイクル可能でなければいけません。つまりいつの日か生物学的に分解されるか、もしくは、技術的な材料に再分解され、そこから新しいトラックタープやその他の製品を作れることを意味します。

この未知の領域への進出に際し、FREITAGでの「サーキュラー技術者」のポジションは新しく一気に2人になりました。プロジェクトチームは、輸送業者やタープ製造業者などの日常業務からの連絡を通じて、タープのサプライチェーンをチェックし、必要な材料、化学薬品、複合材のノウハウを持つ興味のある人や、興味を持つパートナーを探しました。サイクル可能性試験と材料試験の分野の企業や機関と協力して、異業種ながらも意欲的なパートナー達を集めた集合体はトラックタープの革命に多角的で柔軟なアプローチをもたらします。その中でFREITAGは、アイデアの源泉、原動力、または精神的なコ・ドライバーの役割を担います。新しいリサイクル可能なトラックタープは、既存のものと同様の構造を持ち、丈夫な織物と、合成または有機ベースのプラスチックで作られた、柔らかく、撥水性、防汚性のコーティングから構成されることがすぐに明らかになりました。それでも大きな問題となるのは、どのようにしてこれら2つの主要なコンポーネントを、単独で、あるいは両方一緒に、基本的な材料に再分解し再利用できるようにするのか、または堆肥化するにはどうすればよいかということです。それが可能な材料とさまざまな化合物の問題に対する部分的な答えはすでに見つけています。

本当にすべての製造過程と化学成分がリサイクル可能であると言えるかどうかは、イノベーションパートナーであるEPEA – Part of Drees &Sommerによって、Cradle to Cradle®方法論*に従って評価されます。“リサイクル可能性という概念に妥協を許さないことで、私たち自身で物事を難しくしているとも言えます」 と、FREITAGにいる2人のサーキュラー技術者の1人であるアナ・ブラッタートは言います。それにもかかわらず、チームはすでに最初の材料のプロトタイプ(さまざまなファブリックとコーティング材料の組み合わせ)を持っています。これまでのテストは驚くべき良い結果が出ています。「生物学に基づいたコーティング材料が、実際に近いストレステストでPVCよりも優れた性能を発揮することがあるのが、特別に嬉しいです。まだ多くの開発作業が必要だったとしても、私たちは間違いなくこの道を歩み続けたいと思っています」と、同じくサーキュラー技術者であるビグナ・ザルツマンは説明します。

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