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エルメス財団がスキル・アカデミー「金属に学ぶ、五感で考える:夏のオープンクラス」開催(8/16まで)

スキル・アカデミー「金属に学ぶ、五感で考える」夏のオープンクラス

開催期間:2026年7月15日(水)〜8月16日(日)
開館時間:11:00〜19:00
休館日:月曜日・火曜日 ※ただし、7/20(月・祝)、8/11(火・祝)は開館
会場:SKAC (SKWAT KAMEARI ART CENTRE) 東京都葛飾区西亀有3-26-4
主催:エルメス財団
URL:https://www.hermes.com/jp/ja/content/401293-maison-ginza-skillsacademy-metal-summer/

エルメス財団は、2021年より、自然素材を巡る職人技術や手わざの再考、継承、拡張を試みるプログラム「スキル・アカデミー」を開催しています。 2025~2026年の2年間は「金属(メタル) 」をテーマに活動を展開。

金属は、はさみ、機械、建物など私たちの生活に欠かせない素材でありながらも、自然の中にある身近な素材として感じることは少ないのではないでしょうか。地球上にある全元素のうち約80%を占めると言われ、青銅器時代から現代まで人類の文明と共に歩んできた金属は、原材料となる鉱物や加工技術の多様性、そして解釈の両価性といった特有の性質を持っています。

本企画「夏のオープンクラス」 は、2026年の春と夏の2つの期間で、金属のものづくりに直に触れ、素材の本質に迫る体験プログラム「金 属に学ぶ、 五感で考える」 の一環として、中高生を対象に開催した「春のワークショップ 」の報告展示を入り口に、実験的な手つきで金属と対話を行う4組のアーティストに よるグループ展「結合 」を通して、より多くの方々と金属について探求を深める学びのプラットフォームを目指します。目で触れる展示に、手や耳で考えるワークショップ やトークなどの体験イベントを組み合わせながら、金属の自在で多様な表情(テクスチャ)をみなさまと共に発見し、金属との関わりを再構築することを目的としています。

「夏のオープンクラス」の中心となるグループ展「結合」は、金属のミクロな構造やメカニズムの探究によって進化してきた科学・技術史を参照しながら、実験的な手つきで金属と対話を行う4組のアーティストの実践を通して、金属と身体の連鎖的な結合の在り方を探るものです。

前近代的な知識や見過ごされてきた技法に、人間以外の存在との関係性を変容させる「想像の道具」としての可能性を見出すレオ ール・セラーノ・ リヴァスは、無機物(金属)と有機物(植物)が結合したハイブリッドな生態系へと観客を誘います。電解溶液の中で金属の被膜を生成する電気鋳造を応用することで、朽ちゆく植物の身体を、金属の「第二の皮膚」で保護し、金属が植物を宿主として結晶化する様を作品とします。過去の時間が凝縮された鉱物から精製された金属は、再び鉱物という自然界へと永い時間をかけて還っていき、その時間の蓄積がひとつの生を超えたフォルムとして立ち上がるように見えます。

ハイブリッドなリヴァスによる植物の傍らで、金属の甲羅に覆われたPlayfoolによるカメ型ロボットは、周囲の環境に呼応しながら自律的に動き、私たちに接近します。カメに手で触れ、コミュニケーションを図ろうとする時、私たちは電気や電子機器を通して、目に見えない金属のふるまいに日常的に関わっていることに気づきます。

また、熱を加えられることで金属原子から分離した電子は、その不安定な状態から安定した軌道に戻ろうとする瞬間に金属固有の「色(光の波長)」として知覚されます。この炎色反応の原理を応用したのが花火です。また、花火に欠かせない火薬の主成分である硝石が採取できなかった日本ではかつて、土壌中の微生物の働きによって有機物とカリウム(金属)を結合させることで硝石を製造してきました。花火師としても活動する島田 清夏は、魔除けや祝祭、鎮魂など人々の様々な想いを投影する求心的なスペクタクルとなってきた花火の背景にある物質性を問いかけます。

ジュエリーを手掛ける奥山 慎は、伝統的な技法や手仕事を軸に、素材とのコミュニケーションから生み出されるフォルムを用いてサイトスペシフィックなアプローチを行います。空間にジュエリーと身体の親密なアニマを解放するかの如く、SKACの空間に奥行きをもたらしてゆきます。

これらのミクロな電子のふるまいからもたらされる多様な作品たちは、相反する要素においても互いを変容させ、錯りあうことができる開かれた素材としての「金属」の姿を表しています。金属と非金属、人工と自然、生命と非生命などの結合は、一見対立するものが、互いの可能性を補完しながら、共にひとつの新たな現象や環境を作り出す、不可分な存在であることを私たちに意識させることでしょう。

中学生・高校生向け「春のワークショップ」の報告展示

2026年春の5日間、10組の様々な専門家を迎え、中学生・高校生のみなさまと共に、橋、タワーなど人間の身体スケールを超えたものづくり、はさみ(道具)や時計など職人の手わざ、また、彫刻、ダンス、音楽といった芸術表現を通して、「金属のスキル」の入り口に立った春のワークショップの成果を、体験を通して紡ぎだされた言葉、実際の道具や記録映像とともに報告します。

空間構成:DAIKEI MILLS

グラフィックデザイン:米山菜津子

EVENTS 関連企画

プレ・ワークショップ:スチールの足場で、建築する工事現場で使われる「足場」を見たことはありますか。「足場」はふつう、建物が完成すると取り外されてしまう脇役的存在ですが、会場となるSKACでは、「足場」が主役となるアクティブな空間が作られています。このワークショップでは、DAIKEI MILLSと一緒に、足場の仕組みを学びながら、ワークショップの舞台を作る建築づくりを体験しましょう。

講師:DAIKEI MILLS
日時:① 2026年7月11日(土)14:00~ 16:00 ② 2026年7月12日(日)14:00~ 16:00
対象:10歳以上 ※工具をつかった作業や高所の作業をする可能性があります。
人数:各回15名程度
申込:イベントは終了しました。

アーティスト・トーク1:レオノール・セラーノ・リヴァス
日時:7月18日(土)14:00-15:10
対象:中学生(13歳)以上 ※英日の逐次通訳あり
人数:各回40名程度
申込:2026年6月23日(火)より/先着順予約制/ウェブサイトより

アーティスト・トーク2:Playfool
日時:7月19日(日)14:00-15:10
対象:中学生(13歳)以上 ※英日の逐次通訳あり
人数:各回40名程度
申込:2026年6月23日(火)より/先着順予約制/ウェブサイトより

ワークショップ:素材がジュエリーになるまで

鍛金を知っていますか。金属を叩いて延ばし、形を作る技法です。
このワークショップでは、金属線や金属板が、チェーンやモチーフとなり、そして身につけられるジュエリーになるまでをジュエリー・デザイナーの奥山慎さんと一緒に体験しましょう。

講師:奥山慎(ジュエリー・デザイナー)
日時:① 2026年7月25日(土)13:00~ 16:00 ② 2026年7月26日(日)13:00~ 16:00
対象:10歳以上 ※工具をつかった作業が発生する可能性があります。
人数:各回15名程度
申込:2026年6月19日(金)から/抽選制/ウェブサイトより

ワークショップ:金属の遊び場(申込不要/出入り自由)

はさみやトンカチなど、金属製の道具を使ったり、アルミ棒など金属の素材を用いたりして、工作してみましょう。不思議な楽器で遊んだり、腕時計の小さなパーツをピンセットでつまんでみたり、関根秀樹さんと一緒に体験しましょう。

講師:関根秀樹(和光大学)
日時:① 2026年8月2日(日)13:00~ 16:00 ② 2026年8月9日(日)13:00~ 16:00
対象:10歳以上 ※工具や刃物をつかった作業をする可能性があります。
申込:不要 ※出入り自由。混雑状況によってお待ちいただく可能性があります。

ワークショップ:線香花火を作ろう

講師:島田清夏
日時:① 2026年8月15日(土)17:00-19:00 ② 2026年8月16日(日) 17:00-19:00
対象:10歳以上 ※工具や刃物をつかった作業をする可能性があります。
人数:各回15名程度
申込:2026年7月15日(水)から/抽選制/ウェブサイトより

GUIDE TOUR & OTHER EVENTS

展示ガイドツアー
申込不要、出入り自由のガイドツアーです。解説を通して金属を身近に感じましょう。
日時: 毎週 金・土・日曜日 16:30~ 17:0
対象:10歳以上
申込:不要

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