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『料理屋 大三』が鎌倉・小町通りに移転オープン。愛媛・今治の「鯛めし」を味わう

神奈川県鎌倉市で日本料理店『料理屋 大三』を営む株式会社大三は、店舗を鎌倉・小町通り沿いへ移転し、2026年9月14日にグランドオープンしました。

2014年の創業以来、鎌倉で日本料理を提供してきた『料理屋 大三』。店主の橋田大三氏は、愛媛県今治市の「割烹宮本」を皮切りに、京都の創業140年を超える老舗料亭「山荘京大和」や兵庫県の歴史的建造物「舞子ホテル」などで、12年間にわたり料理人として研鑽を積みました。

その後、前国連大使・吉川元偉氏の料理人として、駐スペイン日本大使公邸、パリOECD日本政府代表部全権大使公邸で計5年間、公邸料理人を務め、外務省より「優秀公邸料理長」の表彰を受賞。さらにキプロス・リマソル県では、日本人料理長として初となる日本食レストラン「ROKU」の立ち上げにも携わり、「Time Out」誌のニューオープンレストラン人気投票、日本食レストラン人気投票のいずれでもキプロスNo.1を獲得しています。

海外での経験はスペイン、キプロス、パリへと続き、3匹の猫とともに海外で暮らした経験も。帰国後の2014年1月、鎌倉に『料理屋 大三』を開業、地元・鎌倉をはじめ藤沢、逗子、葉山、横浜などの近隣地域、さらに県外からも多くの人が訪れる料理店として親しまれてきました。17歳になった猫たちの介護を見据え、店舗兼自宅としてこの場所を構えたそうです。

今回の移転では、これまで大切にしてきた料理とおもてなしをさらに進化。新店舗は、昭和35年頃に建てられた木造の古民家を生かし、数寄屋造りの趣とギャラリーを融合した空間です。元居住者の方が多趣味だったことから、建物にはさまざまなこだわりが随所に残されています。店内には特注で作られた飾り棚が設けられ、天井の梁には、森から木を指定して使うなど、建物そのものにも思いが感じられます。

庭には、台湾由来の石の灯籠や、石が配され、趣のある空間をつくり出しています。こうした建物や庭の趣をそのまま生かしながら、現在は店として新たな時間を刻んでいます。店内の内装は、ギリシャのアンティークのランプシェードや、パリの骨董市で見つけたという絵画など、店主のこだわりが感じられます。

料理を盛る器には、江戸後期の古い伊万里焼が使われていて、山形の庄屋の蔵から出てきた器などもあるのだそう。料理そのものだけでなく、器を通して日本の歴史や文化に触れられるのも、この店ならではの楽しみです。

格式ある日本料理店でありながら、決して敷居を高くしすぎないのも『料理屋 大三』の魅力。日本料理のマナーや食べ方がわからない人にも、「どこから食べればいいの?」というところから丁寧に教えてくれるフレンドリーなおもてなしを大切にしています。初めて本格的な日本料理を味わう人でも、肩肘張らずに楽しめる雰囲気です。

料理は、四季折々の旬の食材を生かした懐石料理を中心に、全国各地の生産者とのつながりを大切にしています。その時季に最も良い状態の魚介や野菜を厳選し、仕入れに合わせて料理を組み立てることで、素材本来の持ち味を生かした季節感のある料理を提供しています。

また、これまでは夜営業を中心としていましたが、移転を機にランチ営業をスタート。ランチ限定の「炊きたて鯛めし御膳」(1ドリンク付き6,000円)は、1日10食限定・予約優先で提供しています。御膳には、季節の彩りを取り入れた八寸、茶碗蒸し、選べるメインディッシュ、鯛めし、味噌汁、デザート二種、お飲み物が付いています。

季節の彩り八寸(二段重)は、一の重に四万十川の川海老、新銀杏の素揚げ。二の重に真鯛手鞠寿司、鮎甘露煮、富士山サーモン柚庵焼き、出汁巻き玉子、枝豆酢取り名荷、石川小芋きぬかつぎ、ゆでピーナッツが盛り込まれています。

メインディッシュはサラダ仕立ての「お造里」、多喜合わせの「魚料理」「肉料理」の3種類から好きな一品を選べるスタイル。旬の食材を取り入れた料理を少しずつ楽しめる、充実した内容です。

そして、この御膳の主役が、愛媛県今治市出身の店主・橋田氏が看板料理として提供する「鯛めし」。愛媛・今治で幼い頃から親しんできた郷土料理を、料理人として国内外で培ってきた経験を生かして仕立てています。注文を受けてから一人前ずつ釜で炊き上げるため、炊き上がるまでの時間は約20分。

目の前の釜から立ち上る湯気とともに、鯛の香りがふわりと広がります。蓋を開ける瞬間への期待も高まり、炊き上がりを待つ時間まで料理の一部として楽しめます。蓋を開けると、炊き立ての鯛めしが登場。一人前1合というボリュームで、鯛の旨味がご飯にしっかりと染み込んでいます。

使用するのは瀬戸内海の新鮮な鯛。潮の流れの中をよく泳ぐ瀬戸内の鯛は、運動量が多く身が引き締まっているのが特徴です。鯛は焼き鯛ではなく生鯛を使用、身をふわふわに仕上げるのがこだわり。焼いて香ばしさを出すのではなく、鯛本来の旨味と柔らかな身質を生かした仕立てです。食べきれない場合は持ち帰りにも対応しているため、1合の鯛めしを最後まで楽しめるのもうれしいところです。

デザートは二種。自家製の胡麻豆腐は、江戸時代、千葉県の嶺岡地域で牛乳と葛を使って作られていたといわれる「嶺岡豆腐」に着想を得たもの。胡麻の風味とともになめらかな口当たりが楽しめます。もう一品は、自家製ヨーグルトのアイスクリームです。

夜は「旬菜おまかせコース」13,200円を月替わりで提供します。先付け、お吸い物、前菜盛り合わせ、お造り、炊き合わせ、強肴、ご飯、デザートで構成され、四季折々の旬の食材をふんだんに取り入れています。

夏にはハモ鍋、秋には松茸を使った土瓶蒸し、冬には毛蟹など、季節限定の食材を使った特別コースを提供します。

料理に合わせる日本酒は、利き酒師の資格を持つ女将が提案。ご主人の地元・今治の日本酒なども用意され、料理と日本酒、それぞれの味わいを引き立て合う組み合わせを楽しめます。

伺った日に提供された「山丹正宗 吟醸酒」は、2014年にANA国際線ファーストクラスに採用された実績を持つ日本酒。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2014」では最高金賞を受賞。気品ある吟醸香と、すっきりした淡麗辛口の味わいです。

店のロゴには、フランス公邸にいた際に出会ったバトラーさんの息子、ロレンゾ君が当時書いた字体を使用しているのだそう。個性的でセンスのある字体が、店のロゴを印象的に彩っています。

鎌倉・小町通りの喧騒から少し離れた場所で、日本料理と日本文化に触れられる『料理屋 大三』。今治の郷土料理「鯛めし」をはじめ、季節の食材を生かした料理、器や工芸、そして店主と女将のおもてなしまで。鎌倉散策と合わせて、日本料理の魅力をゆっくりと楽しみたい一軒です。

■料理屋 大三
店舗所在地:神奈川県鎌倉市雪ノ下1-4-31
電 話 番 号:0467-22-9648
営 業 時 間:昼の部 12:00~14:30
夜の部 18:00~22:00 ※完全予約制
定 休 日:月曜日
店 舗 規 模:45坪 / 17席(カウンター7席、テーブル10席)
U R L:https://daizo-cuisine.com/

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