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現代装飾家・京森康平による個展「REP.」開催(12/11-12/26)

ハイファッションとアートをクロスオーバーさせる現代装飾家、京森康平。
2020年、エルメスのスカーフコンペティションでグランプリを受賞し、現在多くのアートファンから注目を集めている作家です。

今回の展覧会では京森自身が製作したオリジナルのスタンプを使用した新たな作品シリーズREP.(Repeat)を発表します。
装飾に満ち満ちた空間の醸す、観るものを圧倒する世界観は、繰り返し押されるスタンプ装飾によって密度を高めることで表現しました。 
装飾そのものが象徴性の強いものでありながらも、各々の図案の表す意味・地域性の境界を超えていく世界観は、多様な人々の共存を表しています。
「自身で作成したスタンプを押す」という行為を繰り返すことで敷き詰められた絵から発される力を、ぜひご堪能ください。 

KOHEI KYOMORI Solo Exhibition “REP.” 

会期:2020年12月11日(金)-12月26日(土)
会場:BAF Studio 
住所:〒103-0003 東京都中央区日本橋横山町6−14 日本橋DMビル4F (アクセス 馬喰横山駅1番出口徒歩5分)
URL: https://www.baf-tokyo.com
Instagram: @baf.studio 

●Open 
Tue. ‒ Thu. 15:00 ‒ 19:00 
Fri. ‒ Sun. 12:00 ‒ 20:00 (最終日は18: 00まで) 
●Closed 
Mon.
●OPEN STUDIO(ギャラリーにて公開制作)
12/11・12・13・18・19・20 

KOHEI KYOMORI / 京森 康平 
1985年生まれ。東京都出身。 

現代装飾家・京森康平は世界中にある⺠芸、陶芸、衣服、建築など、人類が歴史の中で発展させてきた装飾文化を組み合わせ、現代の解釈で作品を作り出しています。
歴史やルーツを紐解くことで見えてくる、国境や⺠族間を越えた文化の響き合いは、互いを受け入れ偏見や差別をなくしたいというメッセージが込められています。
グラフィックデザイナーとして活動してきた京森は、デジタルツールを使用した新たな表現方法を装飾絵画として表現します。

ステートメント
REP.シリーズをつくり上げるにあたって、観るものを圧倒するような装飾に満ち満ちた世界をつくり上げるため、反復することで密度を高めるこ とのできるスタンプを用いた。 スタンプの歴史は古くメソポタミア文明まで遡るが、建物に表札のように施したり、封印や手形、所有を表すために施されることが主であり、貿易 と共に広く普及したが、文字ができ識字率のあっがたことにより衰退し、現在文化として残っているのは日本だけである。日本でスタンプ(印鑑) は署名として用いられており、自らの証明の役割を担っている。 装飾芸術は、モダニズムにより一度は廃されてしまったものの、伝統的な建築物などに見られる、古今東⻄、時空を超えて表された、おびただしい 装飾たちの奏でる不思議な美の可能性には、自身を捉えて離さないものがある。 装飾たちをスタンプに作り替え、装飾そのもの、また、スタンプを押すという行為そのものが、自らを刻み・記し・残すという、象徴性の強いこと であるにも関わらず、それを何度も繰り返し行うことで、各々の装飾の由来を超越した多様性と共存をあらわす。 そして、その繰り返しと密度のもたらす迫りくる感覚は、思考を超え直接差し込んでくる。自ら作ったスタンプを繰り返し繰り返し押し、装飾で満 ち満ちた絵には、自身を証明したいという欲求と共に、境界なく存在を許されるような、和を発している。 
ーKOHEI KYOMORI 

ディレクターより

京森氏との出会いは2019年の春頃だったか、いつもよく行く渋谷のとある画材屋のショーウィンドウだった。もちろん本人はおらず、渋谷の忙しない人々の往来の中、飾られた作品がとてつもないオーラを放っていたのを鮮明に覚えている。 極めて華美な平面作品は品格と神々しさを備えていてこんなモダンな作品がこのウィンドウに展示されていることにも驚いた。ありがたいことにプ ロフィールと共にQRコードが右隅にレイアウトされていたのですぐにメッセージを送って会いたい、という旨を伝えた。 そんな出会いからもう一年以上。彼の作品は多くの人の目に止まるようになった。 今回は彼が兼ねてから表現したかった方法の作品を展示することに決めた。 それはもしかして今までの京森作品を求めていた人たちは喜ばないかもしれない。 ただ、人に求められているものを量産し経済に循環させるという事ではなく、作家が今一番したいことを、あの渋谷での路上で与えてもらった感動の恩返しに、と。 

彼のこれから続く⻑い作家人生の中の一筋の軌跡を是非ご高覧いただきたい。 
ー細野晃太朗(BAF Studio) 

※ご入場の際マスクの着用と手の消毒を必ずお願いいたします。

※来場者の制限をする可能性があります。ご理解ください。

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