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創作和え物と珠玉の日本酒で四季を味わえる代々木上原の名店『笹吟』 に若き二代目店主が就任

『笹吟』は、旬の料理と地酒を楽しめる代々木上原の和食店。和え物と日本酒の組み合わせが人気で、ミシュランガイドのビブグルマンにも選出されたことがあります。

創業者・成田満氏は、青山の洋食店のオーナー兼ソムリエとしての経験を活かし、1996年に代々木上原駅南口に『笹吟』を開店しました。店名の『笹吟』は、かつて宮中に仕える女性たちが使っていた女房詞で「笹」が酒、「吟」が吟味するという意味。初代店主の、酒と真摯に向き合い楽しむ店でありたいという思いが込められています。

「手の込んだ料理を提供しながらも和食割烹よりも敷居を低く」をコンセプトに、旬の食材を使った多彩な料理と、全国各地のプレミアムな日本酒を豊富に揃え、料理とのペアリングを楽しめるお店として29年間多くのお客様に支持されてきましたが、2024年には成田氏が一区切りを迎えることに伴い、二代目店主田中楓氏へその理念と味が受け継がれました。

『笹吟』では、料理長の高柳登志夫氏がつくる、長年の経験を活かして創り出す上質な料理を提供します。おすすめは、常時約20種類を取り揃える「和え物」です。どの料理も手間ひまを惜しまず丁寧に仕上げられた一品で、和食の既成概念にとらわれない自由な発想が光ります。旬の素材を活かし、その時期にしか味わえないおいしさを引き出す「和え物」は、訪れるたびに新たな発見があります。豊富な日本酒との相性も抜群で、日替わりの煮付や蒸し物、焼き物、煮物、洋風アレンジの料理とともに、季節の味わいを存分に楽しめる名物となっています。

今年の夏は、「鴨といちじくのブルーチーズ和え」や、「びわとスナップえんどうの白和え」など、旬の果実を取り入れた創作和え物がおすすめなのだそう。甘みや酸味のバランスが絶妙な一皿は、日本酒とともに暑い季節にもさっぱりと味わえます。

その他、「だし巻き玉子」や、繊細で上品な味わいの「鯛の薄造り」の一品料理、活すっぽんで作る滋味深い味わいの「自家製 すっぽん雑炊」は、〆の一品として人気です。

日本酒は、全国各地の蔵元から厳選し、常時60種類以上取り揃えているそうです。十四代など名の知れた銘酒から流通の少ない珍しい酒までと、バリエーション豊かなラインアップが魅力です。伺った日は、福島県末廣酒造 「玄宰 特別純米」、山口県 永山本家酒造場 「貴夏の純米酒 TAKE1」などが、「桃とスナップえんどうの白和え」、「帆立とゴーヤの酒盗玉子和え」などの一品料理と合わせて提供されました。

二代目店主の田中氏は、長年にわたり日本酒に携わってきたスペシャリストで、お客様の好みや料理に合わせて最適な一杯を提案します。客単価は7,000円から8,000円ほど。丁寧に仕込んだ和え物や旬の料理とともに、日本酒の奥深い世界をじっくりと楽しむことができます。皆さんも『笹吟』に足をはこんでみてはいかがでしょうか。

■おすすめメニュー
・びわとスナップエンドウの白和え 850円
瑞々しい味わいが楽しめる一品。やさしい甘さとほのかな酸味を持つ旬のびわと、シャキッとした歯ごたえのスナップエンドウを合わせた、まろやかな白和え。

・鴨といちじくのブルーチーズ和え 950円
濃厚でコクのある鴨肉に、甘くとろける旬のいちじくと風味豊かなブルーチーズを合わせた、日本酒にも合う創作和え物。

・鴨と久世茄子の冷製 1,500円
皮が柔らかく、肉質が締まった久世茄子と鴨を合わせた一品。オクラ、茗荷、生姜を添えて、さっぱりと味わえます。鴨の旨みと茄子の瑞々しさが絶妙。

・めばるの煮付 2,800円~(大きさによって価格変動)
注文を受けてからにじっくり煮上げる『笹吟』定番の煮付。ふっくらとした身はもちろん、椎茸やごぼうなどの付け合わせまで絶品。気づけばお酒がなくなる魔法のような一皿。

・鯛の薄造り 1,800円
上品な旨みを持つ天然鯛の魅力を最大限に引き出した一皿。新鮮な鯛の身を極薄に引き、口に含むとふわりととろけ、日本酒とも合います。

・自家製 すっぽん雑炊 950円
滋養豊かなすっぽんの旨みをたっぷりと引き出した、体に染み渡る一品。活すっぽんから店で丁寧に煮出しただしは、奥深くまろやかに仕上げています。

■笹吟
住 所 :東京都渋谷区上原1-32-15 第二小林ビル1階
電 話 :03-5454-3715
営業時間 :17:00 – 23:00(フード L.O. 21:45、ドリンク L.O. 22:30)
※当面の間、焼き物・煮物・土曜日限定メニューはL.O. 21:00となります。
定 休 日 :日曜・祝日
店舗規模 :22坪 / 37席(カウンター10席)
Instagram:https://www.instagram.com/sasagin_yoyogiuehara/

『笹吟』 二代目店主 田中 颯氏 プロフィール
大学卒業後に酒類販売の基礎を学ぶために(株)はせがわ酒店に入社。グランスタ東京店で3年間勤務後、2020年からMIRAI SAKECOMPANY(株)運営の「未来日本酒店」、2022年から妙高酒造で営業職に従事。2023年には(株)浅野日本酒店の浜松町店で料理とのペアリングを学び、2025年2月から『笹吟』の二代目店主として勤務、7月7日から正式に店主に就任。

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